FX初心者が勝てる最短学習ルート(後編)

FXの勉強で最初に見ておくべきものの話(後編)

上の記事の第二部となります。
前回の記事で最後に書いた項目を思い出してください。

3、最速最小の反応がトリガーとなる

①チャートを上から覗き込んで、②ローソク足の中身(構造)を見て、③最速最小の反応で実行する

この順序そのものには自信をもってYES!と言い切れますが、③に関しては「裁量」や「感覚」を重視する方にとっては意見の分かれる事項かもしれません。前回の記事ではかなり核心に近い内容を書いていましたが、実際、前回の記事の公開後に数人の方からメッセージをいただき、「長年の謎が解けた!」という熱のこもったメッセージを送ってくださった方もいました。
最速で最小の反応を示しているローソク足というのは、限定されたパターンしかないですよね。
だから見る人が見ると当然ですが、ああ、あの反応の事か、と分かるのだろうと思います。

※以前はいただいたメッセージに一つずつ詳細に返信していたのですが、現在は余程興味のある時か時間を余らせている時以外は返信しておりません
理由はこちら→これからのFX指導方針

今回の記事では、そのいただいたメッセージへの回答も含め、FX初心者が学ぶべき事の順序を第二部として書いていこうと思います。

FX初心者向けダウ理論の基本概念を示すチャート図解

大前提としてのダウ理論

「ダウ理論」

詳しくご存じの方も多いと思います。
そうでない方も名称くらいは聞いた事があるだろうというくらい、FX理論としては有名な理論ですね。

しかし私は、ダウ理論を実践で使用できる定義は一つしか無い、と考えています。
それ以外の要素は実践においては役に立たない、リアルタイムでは測定不能な後付けの解釈でしかないのです。
にも関わらず、ダウ理論だけでトレード!といった手法や本が溢れているのは、それだけこの理論に曖昧な部分(誤魔化しが効く)が多いからでしょう。

確かに理論全体を理解し、それを探求する事がまったくの無駄であるとは言いません。
しかし実践においての話は別物です。
結局のところどれほど高尚な事を論じた理論であっても、

実践において迷いなき判断の上、実行できるのかどうか?

もっと簡単に言いましょう。

「で?それ儲かるの?」

に尽きるわけです。
私はダウ理論において、この言葉を満たせる部分のみを抽出して採用しています。

ダウ理論をリアルタイムで使えるたった一つの定義とは

話を戻します。
それでは③の最速最小の反応をトリガーにするために利用できるのはダウ理論のどの部分を指しているのか。

トレンド継続の法則
上昇トレンドの定義:高値安値の切り上げ
下降トレンドの定義:高値安値の切り下げ

これだけです。

実際のトレードにおいて、リアルタイムで迷いなく判断できて実行できる事。
ダウ理論でこの条件を満たせる定義はこの定義だけなのです。
他のトレンドのタイプだの、出来高だの、平均価格だのといった定義はすべて後からでないと判断できない事象です。
しかしこのたった一つの定義で、チャートを上から覗き込む環境認識の段階から、最速最小の反応でトリガーを引くエントリーの段階までも見極める事ができる大きな要素となりえます。

高値安値の切り上げ切り下げによるトレンド継続パターンの動的解説

ダウ理論の定義を環境認識に当てはめる

一度前回の①②に戻って当てはめてみましょう。
ダウ理論で唯一実践的なトレンド継続の定義に従って環境認識、導線を構築します。

ここでトレンドには規模が存在している事に気づかれる方も多いと思います。
高値安値の切り上げ/切り下げの連続性の中には大中小、様々な規模のトレンドを見る事が出来ます。
トレンド継続の定義に当てはまっていない動き、それはそのトレンドが1波のみで構成されているというだけの事で、特に迷う要素ではありません。
どの波、どの導線も必ずいずれかの構造の中に属し、これを観測するだけでも、そのトレードの始まりから終わりまでを見る事が可能になります。

FXの最速最小のエントリーはどの反応にあたるか?

もしかすると、ダウ理論の定義である切り上げ/切り下げの反応では最速最小のエントリーにならないでしょ?と思った方もいるかもしれませんね。
これは考察のメールを送っていただいた方への回答ともなるのですが、答えは簡単です。

上記のような疑問が生じるのは、

一つは、その規模の波しか見ていない
もう一つは、高値安値切り上げ/切り下げの「更新」しか見ていない

からです。

まず環境認識としてはシンプルに調整波の規模と整合性を測りましょう。
でなければトレンド継続が成り立たないし、そもそも認識ができない。
そしてエントリーのトリガーは更新じゃない・・・となると対象となる反応は一つしかないわけです。

調整波を受動的に認識する

特に環境認識の調整波については、その認識が劇的に変わります。
仮に何度同じ場面が訪れたとしても、100%全く同じ思考でシンプルに環境認識ができる

これについては「調整波」というものを掘り下げる必要があるため、この記事内で到底書ききれる内容ではないのでまたの機会となりますが、大神の無裁量FX理論およびハーモニックD手法で言うなら、ほぼオートマチックに受動的な認識ができます。
しかも絶対にブレる事はない、というよりブレる事ができない。
トレード考察でも時折開示していますが、その反応は明確であり単純であり正確です。(誤差は数pipsの範囲に収まる)

と・・・こんな風な物言いで書いていると、怪しいFXセミナーの勧誘のようになってきましたが、全くそんな事をやる予定はありません笑
とはいえ、第一部を合わせてここまでの部分をご自身のトレード内にいくつか反映させるだけでも、勝つ側へと資金を転がしていく事は可能だと思います。しかも圧倒的に。

エントリーがローソク足1本分以上早くなる

その高値の切り上げ、その安値の切り上げの前提はどこでしょうか?
切り上げ/切り下げでのエントリーを否定しているのではなく、それは押しと戻り、つまりは調整波を認識しての更新でありブレイクですよね。

これは何も大きな時間足に限定しているわけではありません。
この構造をトレンドの規模を交えて観測すると・・・あなたのエントリーはローソク足1本分以上、早くなります。
そしてそれをトレンドの継続を交えて執行足を観測したなら・・・それがあなたの手法におけるエントリーの最速最小の反応です。

余談-フィボナッチについて

決して上記をフィボナッチなどのツールで測ろうとはしないでくださいね。
私もフィボナッチは使いますが、教科書に書いてあるような一般的な使い方はしません。
しかし、ここまで述べてきた①②③の各工程をダウ理論のリアルタイムで観測できる定義のもとで使用するのはアリです。
61.8だとか、38.2だとか誰かが言った数字を信じる!のは自由ですが、まずは今チャートに見えている基本事項を整えきる事です。
そこから観測すべき事項を限定するためにツールを取り出し、その後に可能性を感じるその他のテクニカル、検証、実証と取り組んでいくのが、FX初心者が辿るべき最短の道となると・・・私の実経験から断言しておきます。

まずは詰められるだけ詰める


FX初心者が勝てるための最短ルートを前編後編に分けて書いてきました。
決して難しい事を書いたわけではありません。
ですが、何かを飛ばす、効率化する、というのは最初は考えないでください。
その工程が必要か必要でないかというのは、完成された後に考える事です。

子供の頃に何か構造物・・・目覚まし時計やボールペンを分解した事があるかもしれません。
それと同じでチャートを分解して観察する感覚でいいと思います。
それだけで大枠が出来上がっていきます。
後は分解したそれぞれの項目、環境認識しかり調整波しかりトリガーしかり、細かい部分を詰めていく作業となります。

今回はFX初心者の方へ向けてなので細かい話は抜きにして、できるだけ大きな枠組みでの記事となりました。
書いていて感じる事としては、大枠を語るというのはどうしても抽象的な概念となりやすいので伝え方が難しいですね。
間違った方向には進んで欲しくないので、その辺だけは気を付けたつもりです。
具体的な部分についてはハーモニックD手法の項目で各個掘り下げていこうと思います。

以上、これから理論構築をされる方、FX初心者の方の参考となれば幸いです。

コーヒーをどうぞ。

FX初心者が勝てるトレードに到達するまでの勉強のロードマップ(後編)