FXの勉強で最初に見ておくべきものの話
これからまさにFXを勉強したい方、もしくは既に始めているけれども行き詰まっている方、
今回はそんな方々に向けた投稿にしています。
これまでもこういった類の投稿は何度も書き直して何度も言及してきました。
それだけ大切な事であり、上記の方々にとっては絶対的に成功への近道となるのですが、何度も何度も書き直している理由としては、トレードを続けていく内、チャート研究を続ける内、受講者さんに自分の思考を伝える内、何か変化する事やバージョンアップしている事があるのではないか?と感じるからです。
しかしやはりというか、何度書いても結論は同じになりますね笑
結局はFXを勉強する(トレードアプローチを生み出す勉強ではなく、FX取引で資金を増やす方法論としての勉強)という行動の答えは、今も昔も変わらないものと言えるのでしょう。
この投稿ではFXという投資で初心者が資金を増やすための勉強方法を、大神の個人的視点から見た不変の事項として見ていきます。
一つの投稿にまとめる予定だったのですが、書いている内に長くなってきましたので二部に分けて投稿しておこうと思います。
以下、基礎的なFX用語等はある程度理解されているものとしてお話していきます。

見ていく順序
まず、チャート内で見るべきもの(見る事ができるもの)の順序は必ず決まっています。
上・中・下で分割して見るクセを付ける
・まずは上から覗き込む
・中身を確認する
・手元でトリガーを引く
一つずつ見ていこうと思います。
チャートを上から覗き込む
チャートを上空から見るとどうなるでしょうか?何が見えるでしょうか?
ローソク足の集合体であり、節目となる高値と安値を付けながら、上下動しているのが見えてくるでしょう。
大神はこの上下動を「導線」で結びます。
FXのチャート分析において、チャートを導線化して「線」で結ぶ事。

さて、このチャートを見てどうですか?
一目で優位性が浮かぶという人はいるでしょうか?

ではこうするとどうですか?
ぱっと見でもここで入ったら勝てるんじゃないか、という思考が生じるはずです。

導線を引くと見えてくるものが変わります。
私の場合はもはやチャートを見ただけでその線が見えてきますが、この線を結ぶだけでチャート分析の半分は終わったと言っても過言ではありません。
一見、面倒で意味の薄い作業に見える方もいるかもしれませんが極端な話、ある程度テクニカルを勉強した方であればチャートの導線化を行うだけで、少なからず勝てるアプローチも浮かんでくると思います。
例えば、ダウ理論。今ダウ理論上のどこに価格があるかが分かります。
例えば、エリオット波動論。第何波にいるかが分かります。
例えば、RSIやMACD。ダイバージェンスをより簡単に認識出来ます。
例えば、フィボナッチ。あてる波を確定させる事が出来ます。
例えば、チャートパターン。視覚的に捉える事が出来ます。
全ては現在地の把握に繋がっている事が分かりますね。
講じた手段はただ単にチャートを線で結んだだけです。
しかしたったそれだけで、エリオットの波動を数えたり、フィボナッチをあてる波を把握したり、三尊やダブル等のチャートパターンの見えやすさは段違いに向上したはずです。
逆にこれが無いと真っ暗な中で手探りで勝利を掴もうとしているのと同じで、例えダウ理論やインジケーターの使い方やフィボナッチの戦略を知識として知っていたとしても正しく運用はできる可能性は低い。
それはどこに適用すれば優位になるのか、肝心な事が見えずに手探りなのだから当然の事ですよね。
ただし、このようにチャートを線状に視覚化する作業を行っている人は多いとは思いますが、正しく有効性をもった線を引けている人はそれほど多くないと私は思っています。
単純に目立つ節目を感覚で結んだところで全く機能しないとは言いませんが、その反応は確実に低くなる。
ではそれを有効な導線とするには何が必要か。
ここで初めて下の階層を見ていく事になります。

ローソク足の中身を確認する
強く有効性の高い導線はどのように構成されるべきか。
zigzagなどのインジケーターに頼るのか、感覚的な判断に頼るのか。
前項でチャートとはローソク足の集合体であると述べました。
では、チャートの中身であるローソク足を分解して見ていく事が、最も強い導線を構成する要素になりうると考えるのが合理的です。
大神の導線もローソク足の構造と時系列の順序に従って、無論無裁量で描く事になります。
ここでその書き方見方を書く事はありませんが、ヒントは
「チャートで見えていないものは見る必要が無い」
ほとんど解答のようなものですが、導線を描く際の参考になればと思います。
最速最小の反応がトリガーとなる
よくある話なのですが、エントリー時になってこれでもか!と緻密な分析をさせるFX商材が多いですね。
上位足の波の中で、その下位足の戻りの中で、さらにその下位足ではダウを見てインジケーターの反応を待って、あれこれこねくり回してやっとエントリー!なんていう・・・
これは実際のトレードで想像してほしい部分なのですが、エントリー時にまだそこまで精密な分析が必要ならば、
それまでやってきた分析って何なの?と。
瞬発的な判断を求められるエントリーという工程において、この期に及んであれこれ見ないといけないって・・・
それらはエントリーの前にとっくに終えておくべき事なんですよね。
先の項目でもそうなのですが、一つのローソク足だけ追うのはやめましょう。
これを追い始めると正解からは遠ざかります。
よくありますよね、ローソク足1本に意味がある、ローソク足の声を聞け!みたいなのが。
なんですかね、ローソク足の声って笑
1本のローソク足にそれほど意味なんてありません。
ローソク足が意味を成すのは、その構造や構成された順番が分かるからです。
これが分かりやすいから、バーチャートやラインチャートではなくローソク足チャートで分析する意味が生じてくるのです。
では最速の反応でエントリーするにはどのようにローソク足を活用すればいいのか?
1本のローソク足には意味がありませんが、ローソク足は集合する事で意味を持ちます。
集合体の最小単位を考えると、最低でも2本、ですね。
となると、最速最小のトリガーとは2本のローソク足をトリガーとすれば成立するというわけです。
初心者がFXで勝てるようになる近道として確実に述べておける事
今回の投稿には私なりにかなりのヒントを織り込んだつもりです。
特に順序と見方。
見るものは決まっています。
勝てる要素はこの中にあるので、逆に言えば他は見なくてもいいとも言えます。
それゆえに勝つための検証なり手法研究なりをこれらを知った上で始める人と知らないまま始める人では、ゴールに辿り着くのに数年単位で大きな差がつくと思います。
ダウ理論やフィボナッチの他、チャート分析に有効とされる多くの手段は、それだけで勝てる分析かのように語られています。
もしそれだけで勝てるならば、そこら中にFXの必勝法が溢れている事になります。
しかし実際はそうではなく、いかに優位性のありそうな手法理論でも、明確な基準が見出せなければ一貫性を持つことができない。
ダウでもエリオットでも有効化のための土台や前提ありきで見る必要があるのです。
これに気付けないままに表面上の理論や手法を覚えただけで迷宮に迷い込んでしまう人が本当に多い。
どんな世界もそうですが成功者は一握り。
FXで勝てる側に回るための手法そのものがネットで簡単に拾えるなら苦労はしません。
ですので私の事も大いに疑ってかかってください笑
信じるも信じないも大いにアリなのですが、一つだけ言っておきたいのは鵜呑みにはしない事。
読んでみて、なるほどこんな思考もあるのだな~、で終えるのではなく、是非ご自身の目でチャートを見るクセを付けてください。
また近いうちに第二部を投稿しようと思います。
お読みいただきありがとうございました。コーヒーをどうぞ
