最高効率のFXの勉強方法

「 FXを勉強する 」とはどういう事か

FX初心者が独学で勝てるようになる勉強方法は存在するのか。またそれに必要な条件とは。

結論から先に。

FXで勝てるようになるという目的を独学で成就できない事はない。
しかし最高効率ではない。

その決定的な理由を以下に解説します。
何かを得たい、何かを学びたい、ならばそれに対応する環境が自分側に整っているのかどうか。
これは現在既に何らかの理論手法をもって成し遂げようとしている方にとっては当たり前かもしれませんが、特にこれからFX取引を始めようと考えているFX初心者またはそれと同等であると自覚のある方にとって重要な事。
有用となるFX手法を 身に着ける前 と 身に着けた後 を想像しながらお読みください。

FX初心者が独学で勝てるようになるための勉強に必要な二つの体制

FXの勉強に必要な対内的体制

対内的体制:自身を取り巻くトレード環境

これは非常に簡単というより単純です。
独学であろうと誰かの指導を仰ごうと、トレードをするに相応しい環境が整っている事が前提条件です。

大神の講義依頼の条件でもある、時間的余裕 及び 金銭的余裕

この2つは学ぶ以前の前提であり必須条件です。
これまでの受講者さんとのやり取りや講義経験、私自身の経験も踏まえて伝える事ができればと思います。

時間的余裕

私がFXチャートに興味を持ちだした頃はブローカー各社に本当に色々なキャッシュバックキャンペーン的なものがありました。それは今よりも遥かに多く、今振り返るとこれがFXトレードの黎明期とも言えるのでしょうね。しかし私はリアルトレードは全くやらずにひたすらデモトレードに明け暮れていました。自作のチャートノートに自分でローソク足を書いて価格情報を書いて、時間に伴う価格の変化量を黙々と書いていました。
他の事業が忙しくなったのもあり、そこで一旦はFXに対する探求を終えています。

それから自分の生活基盤となるライフラインが3つくらい整って、またチャートを見始めるとその当時よりもっと面白くなってしまい、最終的には食う寝る以外の20時間くらいはぶっ通しでチャートを観測してルール構築のための観測を行っていました。この時の私は何かに憑りつかれていたようでしたし、FXで儲けたいというよりはチャートを解き明かしたいという気持ちの方が断然強く、そういう意味では無理にリアルトレードでロットを張ったりする暇もなかったようにも思います。

上記余談になりましたが、何が言いたいかというと、大変なのは理論手法を作るまで
これには本当に膨大な時間が必要です。なぜならその理論手法が有効かどうかを判断するには「しらみ潰し」で観測するしかない。
世の中の全ての理論は観測とそこから実証された結果から生まれています。望まない現象を始めとする期待値の低い観測結果を省いていった結果として残るものが有効な理論の礎であり、それを残すためには不純物を取り除く必要がある。私はこの過程に楽しさや心地よさを感じているので、この費やす時間は苦にならないのですが、時間的余裕がないと構築できないのは確かです。

そのため、

理論手法を一から構築するために必要な時間的余裕と誰かによって構築された理論手法を学ぶために必要な時間的余裕とは別物

という事です。

私の無裁量FX理論においてはルールをインプットして正確にアウトプットするまでの反復が必要。
だから、講義要綱で示している程度の勉強時間が必要となる、というわけです。

金銭的余裕

これも私の講義依頼条件の一つでもあるのですが、
「ライフラインを複数持っている事、最低でも確たるライフラインが一つはある事」
FXトレードで資金を増やすには、そしてその前提であるFXトレードを勝てるレベルまで高められるような勉強をするには生活基盤がある人じゃないと無理です。本当に不可能です。

例えば何かしらの手法なり理論なりを勉強して、ある程度デモトレードで出来るようになるところまではいけたとしましょう。
しかし実際のトレードで運用し始めてから、

「今いくらになってるかな・・・」

こういうイメージが大きく先行するような人にFX投資は無理です。

大してトレード数も重ねていないのに、無意味に何度も何度も口座残高やポジションの損益推移が気になって確認してしまうような経済状況ではなく、気付いたら

「ああ、増えてるな」

くらいが丁度いいと思います。

大神の講義内容で言うなら、受講者さんにはある特別な数値を示しています。この数値っていうのはどんな事にも通用するのですが、可変式ハーモニックD手法を運用するにあたって最低限見ておくべき(体感しておくべき)水準というものがあるのです。万が一でも自己資金が減少するかもしれない、損をしてしまうんじゃないか、というネガティブな心理を乗り越えるために、それに受講者さんが気付くか気付かないかに関係なく、こちら側で出来る施策は全て施しています。

講義内では少なくとも「考える」という事は必要が無い。
必要が無い、というより考えなくてもいいように、覚えて出す事だけに集中できるような体制を整えているという事です。

一貫性と再現性を兼ね備えたFX理論とは、月利200%や300%なんていうFXの名を借りた愚かな博打には成り得ません。
余裕資金で持って淡々とネガティブな心理など意にも介さない心理状態でトレードを行うわけです。

考える要素は無い、迷う要素も無い、規則に従って分析して規則に従って資金を増やしていくだけ

となるとですね、初期資金が極端に少ない方は最初から不利となります。
原資が1万や2万しか無い人は、原資10万や20万の方に比べると増えていく資金も当然ながらスローペースになりますよね。
原資が少なければ少ない人ほど、図らずもFXに夢を追いがちな傾向になってしまうものです。

どういう意味かと言うと、このような資金状況でFXに挑戦してみようと思う人は一ヵ月で資金が2倍3倍5倍になるのが普通だと誤解している人が多い。ネットでもSNSでもいくらでもタイムラインにそんな情報が流れてきます。
もちろんあるとは思います、一ヵ月で資金が2倍や3倍になることも。しかしそれは瞬間的な現象でしかない。しかし金銭的余裕が整っていない中でそういった情報を目にしてしまい、それが当たり前だと勘違いして不用意に基準も上がっていってしまうのですが、現実はそうではない。

ある意味この問題は手法側、理論側で解決する事も可能です。その理論手法の完成度の如何によって、自身の資金的なネガティブ要素をクリアにする事だってできます。だから原資が少ない人ほど、徹底的に手法を磨くべきです。
反復して、出力して、増える側に自己資金を置く事ができると確信したならば、増える側のサイクルにどんどん乗せていく事ができる。
そうなれば仮に回せる資金がその時に2万しか無かったとしても何も問題はありません。

FXとは一貫性ある理論手法の元で確実に資金を増やしていく、という性質を持った投資である
という事を理解できているのであれば。

必要なのは、その人その人ごとの今の生活と資金への余裕を備えているかどうか、と言えるでしょう。

FXの最適な勉強方法は独学よりマンツーマン指導である理由

対外的体制:一つの技術を身に着けるための最高効率の勉強方法とは

FXの勉強にはマンツーマン指導が最適である理由

ここからは別の記事でも一部掲載した内容となりますが、改めてここでも引用しておきます。

FXトレードにも効率があるように勉強や学習にも効率があります。
受講者さんは私の講義を受けるために大神に時間を捧げていますが、それと同時に私も受講者さんに私の時間を捧げています。

理論そのものの価値は勿論、時間と労力を捧げるのだからこそ、それに対する対価をいただいている訳です。
しかしもしこの講義を商材屋の如く「ビジネス」と割り切って考えるのであれば・・・当然複数人を対象に一度に多くの人に教える方が効率的に稼ぐ事が出来ます。それをせずにわざわざ受講希望者を何人も断りながら選定するというマンツーマン指導は、ビジネスという観点から見れば最低効率と言えるでしょう。

しかし勉強や学習効率から見るなら、マンツーマン指導というのは学術的な研究分野でも最高効率である事が証明されているのです。

FX初心者だからこそ、独学ではなくマンツーマンで学ぶべき理由

教育心理学者ベンジャミン・ブルームが提唱した「2シグマ問題」によると、同じ学力の生徒であっても、マンツーマン指導を受けたグループは集団学習の生徒よりも平均で2シグマ(=上位2%)の成績向上が見られたという研究結果が存在します。
言い換えれば、“1対1の学び”は、極めて効率的かつ再現性の高い学習手法だということ。

この事実をFX学習に置き換えてみましょう。
特に初心者のうちは「何が分かっていないのかが分からない」「自分のミスにすら気づけない」段階にいます。
例えば環境認識にしても「上目線か下目線か」常時即時の固定が最適であるとしながらも、その根拠が不明確なままトレードを重ね、結果として“ころころと目線がブレる”という状態に陥りがちです。誰にも間違いを指摘されず、誤った学びを無自覚のまま正解として積み重ねてしまうという悪循環。これが独学の弊害の一つです。

一方、マンツーマン指導では、「なぜそのような認識に至ったのか?」という“思考の道筋”の確認が逐一実行され続けます。
一貫性と100%の再現性を備えた環境認識やその前提であるチャート構造とローソク足の4本値の見方まで、その場その場で間違いが即時に修正されるため、ミスの放置が起きないのです。無裁量のFXトレードにおいて“100%の再現性”が必須であることはすでに何度も述べていますが、その100%の再現性を担保しているのが環境認識・・・の前の理論の前提です。

ハーモニックD手法でいうなら導線と構造規則となるのですが、これを独学で確立するには相応の時間を費やしたチャート観測が必要となります。
なぜなら、「今この場面はパターンのうちどれなのか?」を実際の相場に照らし合わせて数多く経験・修正し、網羅的に潰していかなければならないからです。こういう性質の理論手法を学ぶにあたって必要なのは、膨大な知識の詰め込みではなく「この判断が規則に沿っているかどうか?」という確認です。それを共に確認し、修正し、言語化してくれる存在が必要不可欠となるわけです。

これが、FXを勉強しようとする方(特にFX初心者~中級者にとって)に有益であるというマンツーマン指導の本質です。
始めの“土台”を誤って定着した場合、後から修正するにはそれまで学んだ時間以上の膨大な時間を費やしてしまう事例を多く見てきました。学習曲線を歪めてしまうと、それを直すのに数倍の時間と労力がかかります。正しい視点と順序で進行する1対1の学びに価値があるという事、これはこれまでの講義経験からも断言できる事項の一つでしょう。

引用
マスタリーラーニング
https://en.wikipedia.org/wiki/Mastery_learning
コンペテンシーベースラーニング
https://en.wikipedia.org/wiki/Competency-based_learning

私は他者による証明や研究ではなく、自分で体感しないと信じないややこしい性分ですので、一度だけ3名同時の集団指導講義を行った事があります。

その結果はというと・・・見事な失敗になりました。

3名全員に教え切って技術を伝えきるというミッションは問題ありません。
マンツーマン指導と同様、3名ともがハーモニックD手法を習得する事は出来ました。
よって受講者側としては、マンツーマン指導でも集団指導でも、講義内容を習得するという目的を達するだけなら問題はありません。

しかしそこには学習効率以外の問題が生じ、この時は大神にも受講者さんにも非常に無駄な時間が生じてしまう事になりました。

集団指導やグループ学習の最大の弊害は、「個人差」です。

出来る人、出来ない人、覚えのいい人、悪い人、課題をやってくる人、やってこない人・・・
そして実際に指導する際には、最も「出来ない人」の水準で講義をしなければならない
なぜなら出来る人の水準で講義をすると、出来ない人を切り捨てる事になるからです。
出来ない人を出来る人の水準まで高めてようやく次の講義へと入っていく事になります。

私の講義はその当時は約45日の講義カリキュラム(現在は30日)だったのですが、この3名の講義を修了するのに倍の90日の期間を要する事になりました。たった3人でも大きな個人差が生じます。これが5人になれば、10人になれば・・・その差はより大きなものとなり、その分弊害も大きくなります。

自分の人生の時間とお金と労力をつぎ込んで構築した理論を講義するにあたり、誤った理解で進行して「大した理論ではない」という所感を持たれてしまうのはそれこそ不本意極まりないものです。

FXをブレない規則で縛る事によりチャートに秩序が生まれ、現在地と目的地が見えてくる。
FXチャートを分析する事の楽しさ、そして講義中にその先の応用の可能性までも感じてもらう事で初めて、私と受講者さんが講義に費やした時間が実を結ぶのだから。

それが実現できない多人数の集団講義など、いくら受講料を積まれようがまっぴらごめんです。

受講者間による自発的な発言を含めたFX勉強会やオンラインFXスクールはもっと意味がありません。
私も自身のFX理論を確立する以前は、月額制で何人もの専業トレーダーを生み出しているという会員数200人以上のFX勉強会や数十万円のオンラインFXスクールで学んだ事があります。
前者は講師となるトレーダーを中心に、受講生が掲示板で自分のトレードを発表して良かった事、悪かった事を座談会のような形式で毎週交流する、というものです。
後者のスクールは複数人の講師に5~10名の受講者が割り振られ、録画の講義動画を見ながら、講師のチェックを受けつつ自発的に課題をこなして卒業を目指す、というものでした。

そこで見た現実とは。

・そもそもの手法自体に根拠や優位性が無い
・発言者は限られている(ほとんどの参加者は見ているだけの幽霊部員)
・指導者がトレーダーではない、レベルが低い(手法の矛盾や曖昧さを指摘しても「感覚を鍛えるしかない」などと回答もしくは無回答)
・指導者の「教える」事のレベルが低い(ナイストレード!や次は頑張りましょう???何がナイスなのか、次は何を頑張るのか、教示内容に具体性が無い)
・特定のメンバーによるFX以外の雑談が多発
・脱落者が多数発生しても放置

総じて教える体制が希薄であり、真剣に学べる場とは成りえない。
それでもお金を払った分、何かを得たい、信じたいと思うのは仕方ありませんが、こんな環境でお金を稼ぐ技術を習得できるはずがないですよね。
目指すのはFXのプロフェッショナルであり、アマチュアサークルや同好会のような場所で馴れ合いながらどれだけ学ぼうとプロの領域には辿り着きようがありません。

せっかく教えるならこだわりたい事として


自分の理論を教えるにあたり、教える数にこだわりはありません。
大神がこだわるのは、何人の人に教えたか、ではなく、
私の理論を知った人のトレードレベルをどれだけ引き上げる事ができたか、です。

お疲れ様でした。コーヒーをどうぞ

無裁量FX理論を指導するにあたりマンツーマン指導にこだわる原因