大神とFX手法について
大神一というトレーダーの話
まずは少しだけ私の事を書いておきます。最初の大神WEBを立ち上げて早いもので18年。
今回は通算で5度目のリニューアルとなります。
私がこれまでの人生で取り組んできた分野は多岐に渡り、ウェブサイト制作、写真撮影や映像制作、格闘技、栄養学を基にした調理法、さらには着物の染織といった分野にも手を広げています。どの分野においても共通しているのは、統計的なアプローチであり、何かを追求する際には何よりもデータを最重要視し、その結果を詳細に分析しています。これらの活動成果を大神WEBで細々と公開していました。
それが今では何の因果か、様々な縁に囲まれ望まれる方には自身のFXに対する独自の理論手法を他人様に教示するまでになってしまいました。
私は性格上、物事を突き詰めてしまうのですが、この傾向は今は退職した以前の職業の影響も強いと感じています。その職は明らかにしませんが「暴く」「解析する」「統率する」という行為を職業としていました。この経験が今のトレードにも大きく影響しており、どんな分野であっても「事実を自分の目で見る事」を大切にしています。
例えば写真は、「花」という題材を撮るにしても、どのような撮影が美しいと感じられるのか。画像左から右への画角を100として左20%内に収めた場合、20~50か、それとも右寄せか。それが決まったら今度は上下の画角、といった具合に人の目が美しいと感じる場所や大きさを一つ一つ突き詰めていく。そうすれば美しい「花」を撮影できる優位性を知れる事になる。
他の物事も同様、様々な可能性から優位性を見出し、そこから更に可能性を絞っていき形にする。
トレードも変わりません。
上から下へ、左から右に、相場の現在地を把握し、そこから導き出せる方向は常に一つなのです。

現在の手法
当初の大神WEBのFXトレードの扱いは上記の分野とともにチャートに対する自信の発見や探求の自己記録に過ぎませんでした。
それが15年前に推進D波動トレードという一つの完成形となり、ここから派生して4年ほど前に構築したのが補完性ルート理論です。
他にも見出している優位性はいくつかありますが、今はこの二つの規則的FX理論を用いて資金運用をしています。
推進D波動トレードは相場に規則を持ち込む事を実現したトレードです。
分析、エントリー、決済というFXトレードに必要な全ての要素を規則で縛り、描写規則に従ってローソク足を導線化、構造規則に従ってチャートを結合、策定規則に従って行った現状把握の元でトレードプランを策定し、執行規則に則って注文及び決済プランを執行する。
上記の行動規則を前提に、アウトサイドバーやピンバーといった一般的で一貫性の乏しいものとは一線を画す無裁量のプライスアクションや、独自のフィボナッチツールとしてフィボナッチエクスペクテイション、それに絶対的なラインであるDvineラインを加えた推進D波動トレードは規則的FX理論の原点であり全ての基礎であり到達点でもある。
そして私が現在実践しているもう一つのトレード手法である補完性ルート理論の一つの特徴は、「ポジションを持つ」のではなく「ポジションを置く」という考え方です。FXにおいて一般的には「ポジションを持つ」という表現が使われますが、この理論においては「置く」と表現します。相場には通り道があり、そこに自分の資金を「置く」事で参加するのです。つまり、ポジションを単に保持するのではなく、市場の流れに沿って資金を置いていく、その場に自分の意図を加える考え方が現在の私の運用するトレード理論となります。
なぜ最新の理論であるルート理論だけを教えるに終始しないのか。
ルート理論は推進D波動トレードから派生したトレード理論の一つに過ぎないものです。
これは推進D波動を補完するために構築された手法であるため、これ以上の発展や進化というのは期待できない。
要は可能性が無い、というより、ここから割り込む余地が無い、という状態です。
ところが推進D波動トレードは違います。
ここには基礎があります。
導線化と現状把握という基礎。
単純に儲けるツールとしても完全に機能する理論ですが、私がここからルート理論を構築したように、推進D波動を学んだ他の方も何かしらの気付きや、もっと効率のいい理論に私なぞ置き去りにして辿り着ける可能性があります。
それだけ推進D波動トレードにおける導線と現状把握には大きな価値があると考えています。
それこそ他の手法に推進D波動をはめ込むだけでも優位性を見出せる、一気に完成形まで持っていけるものもあるでしょう。

FX理論を他人に教示するという事
指導する目的
規則的FX理論のオンライン指導は、大神WEBの更にその内部の個人ブログの一記事で私が行っている資産運用を紹介していたものに過ぎなかったのですが、しかし次第に「教えてほしい!」という声が多くなり・・・当初は多くの時間を掛けて一つずつ明らかにしてきた私なりの相場の優位性や規則を人に教えるメリットなどあるのかどうか、非常に考えさせられました。
しかし、もしかすると教えるという行為を通して今までの自分にはない新たな視点や自分だけでは気付けない改善点を得られるかもしれない、このような目的を定めて限られた方にだけ教え始めた事が最初の指導のきっかけです。
これは目論見としては大正解でした。自身の考えを人に教えるためには、係る工程の全てを明確な言葉として発しなければならない。
私としてはこの時点でも規則的FX理論には裁量や曖昧さは介在していないと考えていたのですが、実際には私だけでは気付けない「自分の感覚」というものが存在しており、それらを他人に「教え伝える」という行為を通す事によって、理論の頭の先からつま先に至るまで全てを規則で制する推進D波動トレードが完成する事になりました。
現在の推進D波動トレードは「教え伝える」という枠組みの中では一つの完成形に達しているため、教示していても当初の目的である新たな視点や改善に繋がる発見はかなり少なくはなりましたが、それでも理論に対する優位性の再確認や受講者の反応に触れる事ができる、というのは有意義に感じています。
しかし私には次に目指している、叶えたい事があります。そのため私は現在の職業・・・というより収入の一つであるFXトレードを通じて金を稼ぐという行為は通過点や手段の一つと考えており、次にやりたい事を成す為の目標を達したら、FXトレードを辞める事はもちろん、このようなオンライン指導や情報発信からも潔く退く予定です。従って現在の大神WEBをいつまで続けるかは分かりませんが、次のステップに進む礎を作るまでの間は継続していこうと思っています。
現在の講義体制
教え始めた当初は思っていました、教えるのは非常に簡単だろうと。
だって私の理論には個人差が生じないという絶対的な性質がありますから。
しかし・・・他人に自分の思考や行動をそっくりコピーしてもらう、というのはそう簡単な話ではありませんでした。
自分と他人は想像している以上に思考の開きがある。
これは教える側と教えられる側だから、とか、ましてや一方の能力が不足しているから、という無粋な意味ではありません。
前述のように規則的FX理論は分析/エントリー/決済というFXトレードに必要な要素の全てを最適化されたルールに従って判断するものである。
そのため、個人による認識の差異は生じず(最適化されたルールにはそのような差異が生まれる余裕がない=裁量を入れる意味がない)私が行っている分析過程を場面ごとに分類して正しい順序で「伝えるだけ」である。
そこに自分と他人の違いという壁が立ちはだかる。
私にとっての当然が彼や彼女にとっては当然ではなく、彼や彼女にとっての当然が私にとっては当然ではない。
私のXは彼や彼女のZであり、彼や彼女のZが私にとってのAなのです。
これは非常に厄介で、「○○だから○○となります、わかりましたか?」→「はい、わかりました」とその場では互いに納得したしても、ここには無意識の食い違いが生まれている可能性がある。
そしてその食い違いにはお互いにその場で気付く事が出来ない。
なぜかと言うと、教える側は「よしよしわかってくれたな」と正答を教示したと捉えているし、その一方教えられる側は「なるほどわかった」とそれを違った認識で覚えてしまった。
わかりましたか?という問いに対してわかりました!という回答があった時点で、双方において、よもや認識が違っているとは思ってもいないわけです。
この問題は比較的初期の受講者さんから露呈していたため、私のトレードと受講者さんのトレードになぜ相違が生まれるのか、協力してくれる受講者さんから逐一全トレードを報告してもらい、その分析を行った結果、これらは全てある種の人間らしさ、ヒューマンエラーとも言えるものであると判明しています。
このことを受けて講義のスタイルそのものを改善し、今では無意識の食い違いを完全にゼロにするための相互確認が可能な工程を組み込んでおり、これによって私との認識の違いによるトレードの食い違いは皆無となっています。
手法マニュアルではなく、マンツーマンによる指導でなければならない理由
この答えは簡単です。
「認識に違いが生じるから」
必ずです。必ず認識に違いが生じます。
私の理論には認識の違いはあってはならないものです。
一つの認識の違いでゴール=結果の位置が大幅に変わってしまう。そうなるともはや違う手法を運用しているのと同じです。
FXマニュアルではなぜ違いが生じるのか。
わかりやすい例を出しましょう。
・・・・・
A子さんとB子さんが喧嘩をしていましたが、喧嘩の原因はA子さんにあった事がわかりました。
A子さん「私のせいでごめんなさい」
B子さん「気にしないで、あなたは友達じゃない」
・・・・・
さて皆さんはこの会話、どのように捉えましたか?
A子B子の関係は読み手によって二通りの結末となっているのがわかるでしょうか。
B子の発言「あなたは友達じゃない」
・私とあなたは友達なんだから気にする事はないよ
・私とあなたは友達ではないのだから気にするまでもないよ
この二つの解釈は正反対の結末となります。
文字だけのやり取りで最も恐れるべき事がこれなのです。
しかし、この言葉を対話で伝えたならどうでしょうか。
ポイントは「友達じゃない」の「じゃない」のイントネーションですね。
目的に応じたイントネーションで伝えれば、2文だけでもその認識がズレる事はないのです。
私も当初の指導は簡単なテキストを配布していました。
しかしこのテキストのある部分によって正確な理論の伝達が阻害されている事に気付き、以降は実際のチャートで正確な認識を確認する事を重視した、対話を通したマンツーマン指導に落ち着いています。(プラス現在は視覚的にお互いの認識を相互確認可能な仕組みを取り入れています)
有料講義についての思い
他人様に自分の考えを教示する事、私は一人一人の受講者さんに対して非常に多くの時間を費やします。
講義の大筋は決まっており、講義内容も決まってはいるものですが、理解のペースは個人個人で全く違います。
講義を始めて10年余、50名以上の方に受講いただきましたが、一人として同じペースで進んだ人はいません。
AはわかるけどBはわからないという方もいれば、最初からつまづいてしまう方、最後まで猛スピードで突っ走る方、本当に色々です。
講義期間は導入から修了まで約1ヵ月となりますが、一人の講義が終わる度にどのようにすれば理解してもらえるか、脳内にすんなりインプットしてもらうにはどうすればいいかを常に考えながら修正を加えて、次の講義に臨みます。
これは私が受講者さんを一度の募集に付き最大で二人までしか受けない理由の一つでもあります。
一度だけやり取りのミスで三人になってしまった事や、複数人同時講義も試みた事がありますが、どちらももう二度とやりたくありません笑
有料講義の価格は決して安いものではないかもしれませんが、規則的FX理論を完成させるまでに費やした時間、そしてそれを正確に教示するという事に費やす時間、自分の貴重な時間を提供するからこそ安売りも宣伝もしません。(する意味もないので)
それどころか、規則的FX理論を習得して得られる技術や、私が理論構築のためにかけてきた時間や労力に比べると、価格設定を少々リーズナブルにし過ぎているような気もしています。本音では自分の労力に見合うように価格を上げたい思いもあるのですが、そう簡単にこれまで受けた方との価格差を付けるのも公平性を欠く事になるため、現状は講義要綱に述べる価格を目安にしていただいて問題ありません。
講義内容の推進D波動トレードは大神が推進D波動トレードから補完性ルート理論へと派生理論を展開できたように、多くの可能性を秘めたものでもあります。単純に儲けを得るためのツールと割り切って利用するもよし、さらに上のレベルのトレード技術を目指して探求を続けるもよし、受講者さんは少なくとも今持っている以上のものを得る事が出来るはずです。
以前は私も規則的FX理論の新たな発見、気付き、改善を主な目的として講義していましたが、前述のように最近の講義ではそれらを得られる事も少なくなってきました。それだけ推進D波動トレードは完成の域に達しているものと思いますが、それでもなお講義を続ける理由としては、自分一人では得られないものを得る事が出来るというのが大きく、自分の構築した理論を元に少なくとも「FXで儲ける」という同じ志を持った人々が耳を傾けてくれて話が出来る、という事にも価値を感じているからです。
従って門戸は広く開けておらず、見込みのない方(能力の大小ではなく性格的にこの理論の運用に向いていない方)には講義を行わないという方針を取っています。

本サイトで得られる事
サイト内、すでに私は多くの答えを提供しています。自分自身でルールや規則を作り上げるための情報は、すべて記していると言っても過言ではありません。(リニューアルに伴い、以前の記事もリライトしながら順次アップしていく予定)
WEBサイト内から規則を読み取り、その順序を整列し、それに基づいてルールを構築すれば、完全に同じトレードができるかどうかは別として、ほぼ同等の理論を自分で完成させることも可能でしょう。
もし私の講義を受けるための条件である時間的余裕と金銭的余裕を揃える事ができない場合は、自分で学び成果を出すことができるということです。
もちろん簡単ではありません。(そんなに簡単にできてもらっても困ります笑)
多くの時間と労力を要する事は間違いありませんが、推進D波動トレードに関するパーツはかなり突っ込んだ部分まで話していますので、まずはここから基準を作って仕上げていくようにしてみてください。
長文お読みいただきありがとうございました。
それではコーヒーでもどうぞ。。
